学部1年目: 前期_感想2

今のところ授業内容にはついていけている。しかし、授業が理解できたところで期末テストがどれだけ難しいのかわからないので不安は拭えない。

授業ごとの難易度にはかなり幅があるように思える。まぁ、私が2年目編入をしてるために、1年目科目と2年目科目のどちらも取っているので余計そう感じるのだろうとは思う。

それにしても、2年目必修の代数学2がかなり容赦ない。この間の授業など、同値関係、剰余類、剰余類分割、ラグランジュの定理あたりを導入と証明、例の紹介込みで一気に進めてしまった。この授業で群論に初めて触れる場合は相当きついのではないのかと思う。それとも数学科の授業とはこんなスピード感で、学生にとっては楽勝なものなのだろうか。なんにせよ恐ろしい。


通学時は自宅から駅まで自転車で移動しているのだが、ここ最近の気温上昇に煽られて到着するころには汗だくである。車で移動することもできるが、駐車料金が発生してしまうので如何ともしがたい。

しかし、夏本番に差し掛かってしまえば、この辺は40度に届くこともあるような酷暑域であるため、命を守るためにも車を使わざるを得ないだろう。

学部1年目: 前期_感想1

授業開始から1週間ほど経過した。まだ授業はガイダンスや導入部にしか立ち入っておらず、難しいも何もない。しかし、事あるごとに、気を抜いたら落単する、授業を一度でも休んだらもう授業についてこれずに落単する、それが必修ならその時点で留年です、等々と脅かしてくる。そして、脅かされるままに私はそれを恐怖する。

経済的理由から何としても留年は避けなければならない。なので、1度も体調を崩さず、授業にくらいつき、なんとかフル単を目指すと改めて決意。まぁそれは当然の姿勢なのだけども。

しかし、何と言っても通学がつらい。実家からキャンパスまで往復で4-5時間かかる。この時間は当然勉強に充てるのだが、やはり疲労するためか、1日のどこかで意識を失うように睡眠してしまう。

まぁ泣き言を言っても仕方ないので何とかするしかない。
引き続き粛々とやるべきことをやる。

本感想: The Great Gatsby

The Great Gatsby を読みました。以下、ネタバレを含む感想です。

物語を通じて描かれたのは人が何かに依りかかる様であり、それは夢として、逃避として、支配として、時に滑稽に、時にグロテスクに描かれていた。

ギャツビーは分不相応の成功を夢見て、それに邁進することで経済的裕福と、貴族的マナリズム、英雄的戦績を勝ち得た。そして残すところは一文無しの時合に焦がれた身分違いの姫としての、デイズィと結ばれることだけであった。それゆえ、デイズィと結ばれたいと思う心は、恋の作用によるものではなく、それがかつて夢見た成功の、どうしても欠かすことのできないピースであったからのように思える。

デイズィは錨を求めた。何一つ決めることのできない自分の代わりに、何もかもを決めてくれる存在を。夢遊病のように漂う自分を、現実に立たせてくれる力を求めた。しかし、それは自らの弱さに目を背ける逃避でしかなく、直視せねばならぬ状況に陥ったとき、例えばトムとの結婚式で泣きじゃくり、ギャツビーに求められるままトムへの愛を否定しようとした際に際立っていたが、彼女はとても無力であり、とても哀れに映った。

トムはサディストの放蕩家であった。露骨な弱さを見せることは無かったが、他人を自分の意思に従わせることで自らの平穏を保ち、自分から離れようとする人間には強い愛着を示すといった、サディズムの典型を、言うならば支配を通じた弱さの隠蔽を垣間見た気がした。

共通して言えることは皆が自分以外の何かに、もっと言えば理想と他人に、自分を委ねてしまっていたことだ。だからこそ、何かにとりつかれたような非人間的なグロテスクが顔を覗かせることがあった。その意味で言うと、主人公はスケールこそ小市民ではあれ、この点を逃れえていない。誰もが証券ビジネスをやっていたからその職を選び、父の忠告通り寛容の心を持ち、自らの決断で間違いと思うことを正そうとはしない。ギャツビーの葬式で参列者を求めて遁走したのも、世間一般の通例的義憤に駆られた行動であっただけのようにも解釈できる。

 

「あいつらはくだらんやつですよ。」「あんたには、あいつらをみんないっしょにしただけの値打ちがある。」

"They're a rotten crowd." "You're worth the whole damn bunch put together"

 

この言葉が、しかし、この言葉だけが、これまで述べてきた全てを吹き飛ばして燦然と輝く。作中で出し抜けに発せられたこの言葉は、主人公がギャツビーに向けて言った言葉だが、これはギャツビーに対する信頼と不信、感謝、その強さと弱さ、全てをひっくるめた、ギャツビーという存在に対する肯定の言葉だ。ギャツビーの葬式に、彼の父親と主人公以外誰も顔を見せなかった事実は、絢爛な彼の人生が実に空虚であったことを示すかのようだが、主人公のこの言葉だけが、そうではない、そうではないんだと、それを否定してくれているようだ。私はそれを、とても美しいと思った。

学部1年目: 前期_期首

【目標】

・数学の基礎を固める

・語学を鍛える

 

【メイン】

・通学と新しい環境に慣れる

・単位を全て取得する

 

【サブ】

・ドイツ語 単語 5000/9000語

 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B008DVUF8U/

・ドイツ語 Audible 3冊

 Topics that Matter: German Edition (全3巻) Kindle版

・英語 Audible 3冊

 Mathematics: A Very Short Introduction

 Philosophy of Science

 Economics: A Very Short Introduction

・英語 Kindle 4冊

 Psychology: A Very Short Introduction

 Microeconomics: A Very Short Introduction

 Keynes: A Very Short Introduction

 Marx: A Very Short Introduction

 

【メモ】

2年目編入なので1年目の授業も合わせて取る必要があり、結構なコマ数になると予想される。また、通学も往復で5時間ほどかかるので、体力的に不安は残る。ということで、メインに据えたようにまずは通学に慣れつつ単位を全て取得することを目的とした。サブとして語学の勉強を挙げた。本当は経済や哲学も勉強したいところだが、そのせいで単位を落としたら目も当てられないので、一旦は我慢する。